論文

2020年2月

NAC後に根治術を施行し腹膜播種転移に対してNivolumabで長期無増悪生存中の胃癌の1例

癌と化学療法
  • 宇田川 勝
  • ,
  • 大西 威一郎
  • ,
  • 奈良 篤
  • ,
  • 末吉 国誉
  • ,
  • 新井 聡大
  • ,
  • 村瀬 芳樹
  • ,
  • 杉下 哲夫
  • ,
  • 五木田 憲太郎
  • ,
  • 渡辺 雄一郎
  • ,
  • アディクリスナ ラマ

47
2
開始ページ
325
終了ページ
327
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)癌と化学療法社

症例は64歳、男性。胃癌、UM、Type3の診断で手術を施行したが、膵浸潤により試験開腹に終わった。化学療法の一次治療としてS-1+CDDP療法を施行したが、腎機能低下と血小板減少により4コースで中止となり、二次治療としてpaclitaxel+ramucirumab療法に変更して7コースを施行した。いずれもday 15は好中球減少のために休薬となるも、CT画像で胃と膵臓との境界が明瞭化し、無事に胃全摘術を施行し得た。手術5ヵ月後にCT画像上、単発の腹膜播種転移巣が出現したため、三次治療としてnivolumab療法を開始した。33コースを終えた現在、無増悪生存中である。胃癌においては切除不能例でも化学療法を適宜変更しながら継続することで、病勢制御が可能になることもあると考えられた。また、nivolumabに関しては極めて重篤な有害事象も報告されているため、長期投与の際は間質性肺炎や甲状腺、副腎機能などをこまめにチェックする必要があると考えられた。(著者抄録)

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