論文

2020年2月

広背筋皮弁再建を施行した腋窩副乳癌の1例

癌と化学療法
  • 矢部 早希子
  • ,
  • 小田 剛史
  • ,
  • 中川 剛士
  • ,
  • 笠原 舞
  • ,
  • 熊木 裕一
  • ,
  • 藤岡 友之
  • ,
  • 久保田 一徳
  • ,
  • 大西 威一郎
  • ,
  • 植竹 宏之

47
2
開始ページ
343
終了ページ
345
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)癌と化学療法社

症例は46歳、女性。8年前より自覚していた左腋窩腫瘤の増大を主訴に当院を受診した。左腋窩に皮膚の発赤と引きつれを伴う約15mmの硬結を触知し、マンモグラフィ左腋窩撮像で皮膚に浸潤する不整形腫瘤を認めた。乳腺超音波検査では、左腋窩に皮膚より連続する約17mmの不整形腫瘤を認めた。同部位より針生検を行い、invasive ductal carcinomaの診断となった。乳房内に病変を認めず、PET-CTで他臓器に転移や腫瘍性病変はなく左腋窩副乳癌と診断し、左腋窩局所広範囲切除術・腋窩リンパ節郭清を施行した。皮膚浸潤を伴っていたため皮膚欠損が広範囲に及ぶと判断し、拘縮による上肢挙上制限予防のために広背筋皮弁による腋窩再建を施行した。術後経過は良好で患側上肢の可動性は確保され、リンパ浮腫なども認めていない。皮膚浸潤を伴う腋窩副乳癌において、局所広範囲切除術・腋窩リンパ節郭清に加えて広背筋皮弁による再建を行うことは有用な術式であると考えられた。(著者抄録)

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