論文

査読有り
2018年11月

Interactive Effects of Toothbrush Abrasion and Enamel Erosion Caused by a Sports Drink: An in Vitro Analysis

International Journal of Sports Dentistry
  • Tanabe-Ikegawa Mai
  • ,
  • Takahashi Toshiyuki
  • ,
  • Hayashi Kairi
  • ,
  • Shimoyama Kazuhiro
  • ,
  • Yagishita Kazuyoshi
  • ,
  • Ueno Toshiaki

11
1
開始ページ
016
終了ページ
024
記述言語
英語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本スポーツ歯科医学会

表面脱灰を生じているエナメル質表面を歯ブラシで擦過した際のエナメル質喪失の程度を調べるため、in vitro実験を施行した。6週齢ラットの下顎大臼歯の抜去歯を材料とした。ミネラルウォーターまたはスポーツドリンクに37℃で72時間浸漬し、その24時間目と48時間目に歯ブラシを用いて100g重もしくは250g重の力で20回ずつ擦過した。マイクロCT撮像にてミネラル量密度を測定するとともに走査型電子顕微鏡で表面を観察したところ、スポーツドリンク浸漬の場合はいずれの擦過力の群でもミネラル量密度は有意に低下し表面は粗く鋭角な段が形成されており、とくに擦過力の強い群では擦過面に陥凹が認められ、擦過力の弱い群に比べ表面に観察された段差がより鋭かった。ミネラルウォーター浸漬の群ではそうした変化は認められなかった。スポーツドリンクで脱灰が生じたエナメル質表面を強い力で歯ブラシ擦過すると脱灰変性や咬耗が促進されることが示された。

ID情報
  • ISSN : 1883-2865

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