MISC

2017年

スギにおけるグラニエセンサーのキャリブレーション

日本森林学会大会発表データベース
  • 篠原 慶規
  • ,
  • 飯田 真一
  • ,
  • 小田 智基
  • ,
  • 片山 歩美
  • ,
  • 蘇 曼萍
  • ,
  • Sophie Laplace
  • ,
  • 久米 朋宣

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記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本森林学会

<p>森林からの蒸散量を推定する際、樹液流計測法がしばしば用いられ、その代表例の1つにグラニエ法がある。グラニエ法では、樹木の辺材部に挿入したセンサーの出力値を樹液流速に換算する際、全樹種共通で利用可能なキャリブレーション式が用いられている。しかし近年、このキャリブレーション式を用いた場合、樹種によっては、実際の樹液流速を過小評価する可能性が指摘され始めている。本研究では、日本の最も代表的な樹種であるスギを用いて、このキャリブレーション式の精度を検証することを目的とした。森林総合研究所(茨城県つくば市)、東京大学千葉演習林(千葉県鴨川市)、九州大学福岡演習林(福岡県篠栗町)、国立台湾大学(台湾南投県)で直径10 cm程度のスギを計13本採取し、センサーを4方向に挿入し、真空ポンプを使って強制的に通水させ、キャリブレーション式の検証を行なった。その結果、既往のキャリブレーション式を用いた場合、すべての木で樹液流速を過小評価していた。そのため、グラニエ法に基づいて算出されたスギの蒸散量は、実際の蒸散量を過小評価している可能性が高いと考えられる。</p>

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007021638
ID情報
  • CiNii Articles ID : 130007021638
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000392055961

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