2017年
スギにおけるグラニエセンサーのキャリブレーション
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 128
- 号
- 0
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>森林からの蒸散量を推定する際、樹液流計測法がしばしば用いられ、その代表例の1つにグラニエ法がある。グラニエ法では、樹木の辺材部に挿入したセンサーの出力値を樹液流速に換算する際、全樹種共通で利用可能なキャリブレーション式が用いられている。しかし近年、このキャリブレーション式を用いた場合、樹種によっては、実際の樹液流速を過小評価する可能性が指摘され始めている。本研究では、日本の最も代表的な樹種であるスギを用いて、このキャリブレーション式の精度を検証することを目的とした。森林総合研究所(茨城県つくば市)、東京大学千葉演習林(千葉県鴨川市)、九州大学福岡演習林(福岡県篠栗町)、国立台湾大学(台湾南投県)で直径10 cm程度のスギを計13本採取し、センサーを4方向に挿入し、真空ポンプを使って強制的に通水させ、キャリブレーション式の検証を行なった。その結果、既往のキャリブレーション式を用いた場合、すべての木で樹液流速を過小評価していた。そのため、グラニエ法に基づいて算出されたスギの蒸散量は、実際の蒸散量を過小評価している可能性が高いと考えられる。</p>
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130007021638
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 130007021638
- identifiers.cinii_nr_id : 9000392055961