Research Projects

Apr, 2018 - Mar, 2021

Neuromedin U/Sとそれらの新規関連ペプチドの機能探索および橋渡し研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)
  • 村上 昇
  • ,
  • 井上 賀之
  • ,
  • 中原 桂子

Grant number
18H02354
Grant amount
(Total)
17,550,000 Japanese Yen
(Direct funding)
13,500,000 Japanese Yen
(Indirect funding)
4,050,000 Japanese Yen

昨年に掲げた研究実施計画は、NMU,NMS, NURPおよびNSRPの4つのペプチドの作用部位の違いを明確にすることであった。その方法としては、それら4つのペプチドをラットの脳室内に投与し、投与後のcFos発現を蛍光免疫染色によって比較することを掲げた。その結果、NMU及びNMS投与群では、室傍核、視索上核、扁桃体中心核で顕著に多いcFos発現が認められたのに対し、NURP及びNSRP投与群では、視交叉上核、視索上核、扁桃体中心核でのcFos発現は認められなかった。弓状核ではどのペプチド投与群においてもcFos発現がみられたが、その領域は異なっており、NMU、NMS投与では弓状核内側領域で、NURP、NSRP投与では弓状核外側領域で発現が認められた。また、NURP投与群でのみ腹側海馬台においてcFos発現が認められた。さらに、視床下部前領域ではNSRP投与群で発現量が多く、動眼神経副核ではNMS投与群で発現量が多い傾向がみられた。NMU、NMSが同様の部位にcFos発現を示したのは、両者が同じ受容体のNMU-R1、R2に結合している結果であると思われる。一方で、NMUとNMSの前駆体中の新規ペプチドのNURPとNSRPはそれらと異なる作用部位に作用していることが推測された。さらにNURPとNSRPが同じような作用部位を示したことは、それらの分子のアミノ酸配列に一部ホモロジーの高い部位が存在するためと考えられる。しかし、腹側海馬台において両者が異なっていたことから、それぞれが別の受容体を有している可能性も否定できないとも考えられる。

ID information
  • Grant number : 18H02354