2021年1月
Improvements in Quality Indicators for the Treatment of Infectious Diseases with Intervention by an Antimicrobial Stewardship Team(和訳中)
Journal of Hospital General Medicine
- 巻
- 3
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 10
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本病院総合診療医学会
当院における院内抗菌薬適正使用チーム(AST)の活動を紹介し、これまでの実績を報告した。適正な薬剤、至適投与時期、至適用量、至適投与期間といった「4R」コンセプトを掲げて薬剤処方の最適化を目指してきた。適正な薬剤:2018年1月、カルバペネムの投与前における血液培養の実施率を高め、5月からその結果を医師にフィードバックした。至適投与時期:2016年、医師と看護師への指導と合わせてバンコマイシンのTDMを実施し、2018年よりAST担当薬剤師のフルタイム勤務体制を導入した。至適用量:セフメタゾールの適正用量について以前のデータとともに医師にフィードバックし、2017年8月に処方オーダリングシステムに改良を加えた。至適投与期間:カルバペネム長期投与中の患者に対してホットラインによる介入を開始し、2016年にチェック回数を10日ごと、さらに2017年には1週ごとに変更した。以上のASTによる介入の結果、血液培養実施率は80%超に高まり、バンコマイシンのTDMはほぼ全例をカバーできるようになった。また、セフメタゾールの用量の適正化が得られ、カルバペネム投与患者に対するチェック回数の増加が認められた。
- ID情報
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- eISSN : 2436-018X
- 医中誌Web ID : V210390001