共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

フラッシュグルコースモニタリングシステムを活用した小児糖尿病患者への自己管理支援

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K11005
体系的課題番号
JP19K11005
配分額
(総額)
3,380,000円
(直接経費)
2,600,000円
(間接経費)
780,000円

2021年度も新型コロナウイルスの感染拡大により、データー収集を行う予定であった小児糖尿病サマーキャンプの開催が、中止となり、予定通り研究計画を進めることができなかった。よって、今年度は、これまで行ってきた研究成果を振り返り、雑誌への投稿を中心に研究成果をまとめていった。
雑誌「小児看護(2021年9月号)」において、新しい血糖測定機やインスリンポンプの普及に合わせた新しい糖尿病治療・看護を学べるよう、特集「糖尿病のある子どもの看護:小児糖尿病看護の新しいかたち」を編集者として企画・執筆した。研究者が本研究でおこなった成果を、「フラッシュグルコースモニタリング(FGM)を導入した小児1型糖尿病患者のセルフケアへの効果」として、以下の2点についてまとめた。①FGMの活用により、1型糖尿病をもつ子どもたちが、自分自身の血糖値の変動をグラフで確認でき、インスリン量の調整や低血糖に関するセルフケア行動の改善や療養行動における自立が促進されたこと、また、②血糖測定の際には痛みを伴わず、センサースキャンで簡単にグルコース値を把握できるため、子どもたちの血糖測定の時間が短縮されるだけでなく、心理的な負担も軽減することが可能になった。
また、小児看護(2021年8月号)では、「ICT機器を用いた小児1型糖尿病患者への自己管理支援」において、これまでのICT機器を活用した糖尿病自己管理支援の変遷と、フラッシュグルコースモニタリングシステムを活用した自己管理支援の具体的な内容について執筆した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K11005
ID情報
  • 課題番号 : 19K11005
  • 体系的課題番号 : JP19K11005