2021年4月1日
Timmermans and Tavory (2012) のアブダクティブ分析―驚くべき発見事実を基に説明仮説を創り出す―
大阪産業大学経営論集
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- 巻
- 21
- 号
- 2-3
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 41
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
本研究の目的は、哲学者チャールズ・パースの概念「アブダクション」に基づくアブダクティブ分析 (Timmermans & Tavory, 2012) を整理、検討することである。近年注目されているこの質的手法を検討するにあたって、本研究は、グラウンデッド・セオリー・アプローチの問題点、アブダクション分析の構成要素、アブダクション分析の実践という3つのセクションに分けて議論を展開した。その結果、本研究は2つの貢献を提案している。第1に、アブダクティブ分析は、質的研究における方法論と実践を結びつけるのに役立つこと。第2に、アブダクティブ分析をレビュー論文に適用することができることである。最後に、Timmermans and Tavory (2012) に関する2つの限界について言及した。