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2011年8月

【内分泌器官としての消化管とその疾病〜消化管ペプチドの意義と応用〜】レプチンと関連疾患

(株)医薬ジャーナル社 医薬ジャーナル
  • 灘谷 祐二
  • ,
  • 谷川 徹也
  • ,
  • 荒川 哲男

47
8
開始ページ
2098
終了ページ
2102
記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)

レプチンは主に脂肪細胞より産生されるアディポサイトカインの一つであり、視床下部を介して摂食抑制やエネルギー消費亢進等の生理作用を発揮している。最近の研究により、レプチンは摂食やエネルギー代謝の調節のみならず、免疫・炎症・発癌においても重要な役割を有していることが明らかになってきた。消化管では胃上皮においてレプチンが産生されることや、消化促進作用や胃酸分泌の調整、胃粘膜防御機構の賦活化や胃潰瘍治癒促進作用を有することが示されている。消化器疾患との関連では、レプチンの炎症性サイトカインとしての作用が炎症性腸疾患を増悪させる可能性、消化器癌では大腸癌と高レプチン血症との関連が指摘されている。(著者抄録)

リンク情報
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ID情報
  • ISSN : 0287-4741

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