1987年12月
LD児の認知特徴
小児の精神と神経
- 巻
- 27
- 号
- 4
- 開始ページ
- 207-212
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
LD児の認知様式の実態を、ロールシャッハテストの標準分析法によって見てみた。認知特徴をみるために、Friedman基準を用いた。その結果、1)LD児は未熟で些細なことにこだわりすぎる傾向が高い、2)認知そのものが健常児のそれに比べて極端に不明瞭で、漠然としており、その水準は低い、3)病的といわれるほどの未熟段階にあり、些細なことにこだわり、独りよがりの特異な認知反応を示していた。