2018年10月26日
歯周組織再生治療におけるヒトリコンビナント線維芽細胞増殖因子(rhFGF-2)と骨移植材の併用効果について
第61回秋季日本歯周病学会学術大会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- ポスター発表
- 主催者
- 日本歯周病学会
- 開催地
- 大阪
【目的】rhFGF-2は歯周組織再生における有効性が報告されている。歯周組織再生療法においてより大きな骨欠損には、生物製剤と、足場としての骨移植材の併用が推奨されているが、rhFGF-2と骨移植材を併用した研究報告は少ない。本研究では歯周組織再生治療におけるrhFGF-2の人工骨β-TCPもしくは異種骨との併用効果を検討することを目的とした。
【材料および方法】ビーグル成犬6頭(オス)を使用した。下顎両側第3小臼歯抜歯12週後、下顎第2小臼歯遠心側、第4小臼歯近心側に幅4mm、深さ5mmの1壁性骨欠損を作製した。実験群には、欠損部にrhFGF-2を塗布後、rhFGF-2と混和した骨移植材(オスフェリオン®もしくはBio-Oss®)を無作為に移植した。対称群は、骨移植材のみを移植した。術後12週で標本ブロックを採取し、micro-CTによる形態分析、光学顕微鏡による組織学的分析を行った。
【結果および考察】両群とも術後著明な炎症はなく良好な治癒が認められた。micro-CTでの所見では、両群とも欠損作製部は骨様組織にて満たされていた。また補填した骨移植材は残存していたがその周囲で新生骨の形成が認められた。組織切片での計測では、異種骨を用いた場合、FGF-2を併用した実験群では、有意に新生骨の形成が認められた。
【結論】本研究の結果からrhFGF-2と骨補填材を併用すると歯周組織再生を促進する可能性が示唆された。
【材料および方法】ビーグル成犬6頭(オス)を使用した。下顎両側第3小臼歯抜歯12週後、下顎第2小臼歯遠心側、第4小臼歯近心側に幅4mm、深さ5mmの1壁性骨欠損を作製した。実験群には、欠損部にrhFGF-2を塗布後、rhFGF-2と混和した骨移植材(オスフェリオン®もしくはBio-Oss®)を無作為に移植した。対称群は、骨移植材のみを移植した。術後12週で標本ブロックを採取し、micro-CTによる形態分析、光学顕微鏡による組織学的分析を行った。
【結果および考察】両群とも術後著明な炎症はなく良好な治癒が認められた。micro-CTでの所見では、両群とも欠損作製部は骨様組織にて満たされていた。また補填した骨移植材は残存していたがその周囲で新生骨の形成が認められた。組織切片での計測では、異種骨を用いた場合、FGF-2を併用した実験群では、有意に新生骨の形成が認められた。
【結論】本研究の結果からrhFGF-2と骨補填材を併用すると歯周組織再生を促進する可能性が示唆された。