【目的】38単位老人看護専門看護師の実習の概要とケアの成果であるアウトカム評価を明らかにすることである。【対象と方法】対象は、専門看護師実習の老年高度実践看護学実習I、II、IIIで受け持った病院入院患者2名、在宅療養者2名、施設入居者4名の計8名とした。方法は、1)医学的知見や看護理論等に基づいたアセスメントの実施、2)問題点とニーズの診断、3)問題解決とニーズ充足に向けたケアプランの立案・実施、4)アウトカムの評価とした。ケアプランの立案・実施は、他職種と協議しながら協同で進行した。【結果】8名中7名に問題点の改善とニーズの充足がみられた。【結語】困難事例であっても、専門看護師実習の介入により、状態が改善されることが明らかとなった。(著者抄録)