2019年6月 - 2022年3月
女性の尿失禁改善用サポート下着の生体力学的根拠に裏付けされた最適設計戦略
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
女性の尿失禁改善用サポート下着の経験と勘に基づく開発法に代わり,計算・解析による骨盤周囲の力学的挙動の評価と下着の最適設計戦略の提示を目的とした.女性被験者の臀部のMRIベース有限要素モデルを基に,軟組織の非線形特性を考慮するための超弾性特性のモデル化,下着の生地の剛性の大きさ・異方性の導入,シェル要素に線膨張係数を用いた収縮挙動の表現を行い,適切な下着の設計指針を探索した.一例として,腹部から恥骨周囲の下着の締め付け圧力の低下,会陰前部から尾骨周囲の圧力の上昇,裾部分の締め付けを強化する設計が有効であることを提示できた.
- ID情報
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- 課題番号 : 19K22829
- 体系的課題番号 : JP19K22829