2020年3月
エステラーゼ産生細菌の単離
近畿大学生物理工学部紀要
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- 巻
- 号
- 43
- 開始ページ
- 21
- 終了ページ
- 28
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
植物葉表面、土壌、自然水などから得られた微生物群を、生分解性プラスチックフィルムの分解を指標としてスクリーニングした結果、プラスチックフィルムを分解できる微生物群がいくつか得られた。それらの中で最も分解能力が高い微生物群YHの中から、最も高いエステラーゼ活性を示す菌株4A株を単離した。16S rRNA遺伝子の塩基配列や抗生物質への耐性とグラム染色の結果から、4A株はStenotrophomonas maltophiliaと判断された。4A株が産生するエステラーゼは、60℃の熱処理後でも比較的高い活性を維持した。したがって、4A株は生分解性プラスチックの効率的な分解に有用なエステラーゼをコードする遺伝子を持っている可能性が高い。
- ID情報
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- ISSN : 1342-7202
- J-Global ID : 202002290980409549