2019年4月 - 2024年3月
幼児期の食習慣が学齢期の口腔機能発達に及ぼす要因分析とスクリーニング方法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、幼児期の食習慣が学齢期のかむ・飲み込むといった口腔機能に及ぼす影響を明らかにし、口腔機能発達不全症を早期にふるい分けする(スクリーニング)方法を確立することを目的とする。
「口腔機能発達不全症」とは「食べる機能」、「話す機能」、その他の機能が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができておらず、明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態、と定義されている。しかし、高齢者の口腔機能低下症と異なり、具体的な数値の目安や発症する要因は、明らかではなく、今回幼児から学齢期まで追跡調査することで解明することを目的に計画した。
初年度はアンケート調査項目の検討および咀嚼時筋活動の分析方法について検討を行った。当初、対象が幼児のため、咀嚼能力検査用のグミゼリーを一定時間咀嚼させ、その間の咀嚼時筋活動を、簡易表面筋電計にて評価を試みたが、グミゼリーは咀嚼後吐出させる必要があること、十分咀嚼処理できていないグミを嚥下させることは、窒息のリスクも否めないため、グミではなく咀嚼能力検査用のガムを用いることに変更した。咀嚼判定ガムは色調変化による数値化での評価も可能なため、定量分析に有用であると判断した。また、臨床において「口腔機能発達不全症」と診断された事例の背景因子を分析し、本研究のアンケート調査項目に追加した。
年度末に、研究協力機関の保育園の確保が完了し、調査目標数の目途はたったものの、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、具体的な調査実施が中断してしまった。
「口腔機能発達不全症」とは「食べる機能」、「話す機能」、その他の機能が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができておらず、明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態、と定義されている。しかし、高齢者の口腔機能低下症と異なり、具体的な数値の目安や発症する要因は、明らかではなく、今回幼児から学齢期まで追跡調査することで解明することを目的に計画した。
初年度はアンケート調査項目の検討および咀嚼時筋活動の分析方法について検討を行った。当初、対象が幼児のため、咀嚼能力検査用のグミゼリーを一定時間咀嚼させ、その間の咀嚼時筋活動を、簡易表面筋電計にて評価を試みたが、グミゼリーは咀嚼後吐出させる必要があること、十分咀嚼処理できていないグミを嚥下させることは、窒息のリスクも否めないため、グミではなく咀嚼能力検査用のガムを用いることに変更した。咀嚼判定ガムは色調変化による数値化での評価も可能なため、定量分析に有用であると判断した。また、臨床において「口腔機能発達不全症」と診断された事例の背景因子を分析し、本研究のアンケート調査項目に追加した。
年度末に、研究協力機関の保育園の確保が完了し、調査目標数の目途はたったものの、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、具体的な調査実施が中断してしまった。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K10452
- 体系的課題番号 : JP19K10452
この研究課題の成果一覧
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論文
4-
Pediatric Dental Journal 33(1) 61-68 2023年4月 査読有り責任著者
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Pediatric Dental Journal 32(3) 141-150 2022年12月 査読有り責任著者
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Pediatric Dental Journal 32(1) 6-15 2021年12月 査読有り
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日本小児歯科学会雑誌 58(3) 116-122 2020年11月 査読有り
講演・口頭発表等
4-
第40回日本障害者歯科学会総会および学術大会 2023年11月12日
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2nd Congress of Asia Association for Disablity and Oral Health 2022年11月5日
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第24回日本歯科医学会総会(第38回日本障害者歯科学会総会および学術大会)