2016年4月 - 2020年3月
交感神経ネットワークのα2受容体を介する抑制作用の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
新生児ラットの脊髄スライス標本では、交感神経節(SPN)はノルアドレナリン(NA)で脱分極しシナプス後電位(EPSPやIPSP)は増加・増大し、Dxmで抑制された。しかしNEが抑制的に作用し、その抑制作用はDxmによって変化しなかったSPNも認めた。さらに明確な反応をみるために、延髄-交感神経幹摘出標本を用いて同様の実験をしたが違いはなかった。他のα2受容体に作用すると考えられる薬剤(Phenylephrineなど)に対する反応も違いを認めなかった。以上より、α2受容体でのオートレセプター作用に関連する延髄アドレナリン産生C1ニューロンに注目し、グルタミン酸放出の観察実験を現在は施行している。
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K09455
- 体系的番号 : JP16K09455