2007年 - 2008年
DPCによる包括支払方式を事例とした科学的知識と医療政策の形成に関する実証研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では、なぜ科学的な研究の成果が政策に反映されないかについて、政策形成のプロセスを理解し、政策が決定された後のモニタリングについて分析することを目的とした。定量的な分析と定性的な分析を行った結果、医療政策における政策形成と実施について5つの特徴(制度創設への偏重、政府の外縁組織の活用、政策規模の監視への影響、専門家と市民の利益相反、官僚の規範的態度の継続)が抽出された。しかしながら、わが国における制度的、歴史的な文脈が背景となっている特徴もあると考えられ、各国内での政策形成等が一貫しているわけではないことが示唆された。
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- 課題番号 : 19790424
- 体系的課題番号 : JP19790424