2016年4月 - 2018年3月
日本語の聴解力育成のためのVAシャドーイング法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、日本語の聴解力育成のためのVAシャドーイング法を開発することにあった。2年間の調査で、以下の2点を明らかにした。第一に、日本語学習歴が1年程度の大学生を対象とした調査では、VA法は、シャドーイング群と比較して、ビジュアル・シャドーイング法と同等に、漢字の読みの学習に効果を発揮する可能性があることである。第2に、小中学生を対象とした調査では、高学年のVA群の成績が、全学年の他群と比較して有意に伸長していることが判明した。本研究のまとめとして、VA法は、日本語学習歴が長い学習者に行うと、VV法と比較して、より漢字の読み方の学習に効果を発揮する可能性があることを明らかにしたといえる。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K13246
- 体系的課題番号 : JP16K13246