MISC

1987年5月

ATR実証炉燃料被覆管のLOCA時を模擬した外圧座屈試験(I)

PNC TN8410 87-024
  • 芳賀 哲也
  • ,
  • 小幡 真一
  • ,
  • 石川 敬志*
  • ,
  • 鹿倉 栄*

開始ページ
39
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

ATR実証炉燃料要素のLOCA時の被覆管外圧座屈は,起こらないと言われており,また仮に起こったとしても破損に至ることはないと言われている。しかし,"破損しない"と断言するにはデータ数が少く,それを実証するには十分な根拠となっていない。したがって,62年$\sim$64年度に炉外試験を計画しており,その試験に先だちLOCA時を模擬した外圧座屈試験の呼び試験を実施した。 被覆管中空試験は,外圧を60,70kg/CM2として,座屈発生条件と座屈による破損の有無を調べた。また,模擬ペレットを封入した中実試験,および試験片中央部のペレットを1つ抜いた中央部欠損試験は,外圧を70kg/CM2として,座屈による破損の有無を調べた。 座屈発生条件は,外圧60kg/CM2の状態では680$^{\circ}C$近傍で,外圧70kg/CM2の状態では620$^{\circ}C$近傍で,それぞれ30秒後に座屈が発生することが判った。また,座屈による破損は,すべての試験片に認められなかった。 以上の実験により,LOCA時の外圧座屈が模擬でき,試験装置の設計政策に必要なデータが得られた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4022943

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