6年制実務実習受け入れに向けた事前準備として、実務経験の浅い薬剤師が多く、かつコアカリの該当到達目標の多い部署である調剤室配属の薬剤師を対象に、コアカリのよりよい理解と実習指導へのモチベーションの向上を目的に、グループワークを主体とする研修会(GW)を開催し、その有用性を検討した。調剤室配属の薬剤師11例を対象とした。GWは2日間で4時間程度の内容であったが、教育評価演習の得点は有意に上昇し、実務経験年数に関係なく、コアカリの理解に有用な方法であることが示唆された。GW前後に実施したアンケートにおいて、GW後では参加者の90%以上が、今後実習に「積極的に係わりたい」又は「係わりたい」と回答した。教育評価演習の結果から、参加者はコアカリに対する事前の認識にかかわらず、GW参加により有意な知識の向上を認めた。