2014年
心因性視覚障害との鑑別に難渋した高次脳機能障害を伴う詐病の1例
神経眼科
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- 巻
- 31
- 号
- 1
- 開始ページ
- 52
- 終了ページ
- 56
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11476/shinkeiganka.31.52
- 出版者・発行元
- The Japanese Neuro-Ophthalmology Society
症例は交通事故により右眼が失明した43歳の男性.受傷から10年を経て左眼の視力低下を自覚.当初は離婚によるストレスを契機とした心因性視覚障害と診断した.2年後に左眼の眼窩底骨折を起こし,再度左眼の視力低下を訴え,視覚障害者の認定を求めて来院.眼窩底骨折の原因は仕事中のトラブルであり,記銘力の低下や脳MRIでびまん性脳萎縮がみられたため,10年前の交通事故での頭部外傷による高次脳機能障害も疑われた.当初は心因性視覚障害と考えられたが,その後に詐病の要素が加わり,同時に高次脳機能障害の存在も疑われたため,診断を行う上で非常に苦慮した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11476/shinkeiganka.31.52
- ISSN : 0289-7024
- CiNii Articles ID : 130004672135
- identifiers.cinii_nr_id : 9000258696933