講演・口頭発表等

2014年8月

日本人の多嚢胞性卵巣症候群女性は将来の生活習慣病のハイリスク群である

産婦人科の実際
  • 倉林 工
  • ,
  • 水沼 英樹
  • ,
  • 久保田 俊郎
  • ,
  • 長井 万恵
  • ,
  • 林 邦彦

開催年月日
2014年8月 - 2014年8月
記述言語
日本語
会議種別
主催者
金原出版(株)

日本人女性約45000例を対象とした日本ナースヘルス研究(JNHS)のベースラインデータを用いて、卵巣性不妊女性が将来の生活習慣病のリスク因子になるか解析した。その結果、卵巣性不妊(多くは多嚢胞性卵巣症候群:PCOS)の既往があると非不妊女性に比べ、45歳以降の高血圧発症リスクが約1.7〜1.9倍高くなること、また45歳未満の糖尿病発症リスクが約3倍高くなり、これは若年期からの体重管理によって予防できる可能性が示唆された。さらに、この糖尿病発症リスクは、45歳未満で妊娠経験なしが妊娠ありに比べ約5倍高くなることが判明した。以上より、日本人のPCOS女性、特に妊娠経験のない女性は、将来の生活習慣病のハイリスク群であることが示唆された。

リンク情報
Jamas Url
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&doc_id=20140825180017&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40020184011&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif