2004年12月1日
骨格性下顎前突・開咬症例に対し外科的に上顎咬合平面後方部を圧下した上下顎同時移動手術症例
自治医科大学医学部紀要
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- 巻
- 27
- 号
- 開始ページ
- 127
- 終了ページ
- 133
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 自治医科大学
患者は,11歳11ヶ月の男性で,反対咬合・前歯部開咬を主訴に来院した。下顎骨の過成長による骨格的反対咬合の診断にて,12歳1ヶ月より上下前歯部にmulti bracket appliance(M.B.A.)を装着し,上下顎前歯歯軸のコントロールを行うと共に,protractorを用いて上顎骨の成長促進,下顎骨の成長抑制を約3年間行った。しかしながら,被蓋の改善が得られなかったため,やむを得ず一時装置をすべて除去し,全身成長終了後,外科的に咬合の改善を行うこととした。17歳1ヶ月,再診断の結果全身成長が終了しつつあると判断し,術前矯正治療をM.B.A.を用いて開始した。術前矯正終了後,光造形モデルを用いたmodel surgeryの検討から,上顎骨はLe FortI型骨切り術による咬合平面の後方挙上と,前方移動を行った。下顎骨は,上顎骨の移動量に合わせて両側下顎枝矢状分割法による後方移動を行った。術後は,術後矯正治療により緊密な咬合が構築され,良好な結果が得られたので,若干の文献的考察を加え報告する。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110006452441
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11819432
- ID情報
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- ISSN : 1348-8198
- CiNii Articles ID : 110006452441
- CiNii Books ID : AA11819432
- identifiers.cinii_nr_id : 1000010235286