共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

生命に直結するフィジカルアセスメント能力育成シミュレーション教育プログラム開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K10823
体系的課題番号
JP19K10823
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究では、研究課題の核心をなす学術的「問い」として、「看護基礎教育課程において、シミュレータを用いた教育が緊急時の対処能力の基礎となる学生のフィジカルアセスメント能力を強化することができるか」を設定し、リアルタイムでフィジカルアセスメントするという観点から、高再現性シミュレータを用いて、この問題に取り組んでいる。
緊急時の対処能力の基礎となるフィジカルアセスメントに焦点を当てるため、生命に直結するフィジカルアセスメントとし、高再現性シミュレータを用いてトレーニングを行うための『シミュレーション内容の焦点化』を進めた。看護師および看護学生を対象としたアセスメント能力向上を目的としたシミュレーション教育の効果についての先行研究から、十分な期間を設けた反復トレーニング、事前学習やディスカッションによるフィードバックが有効であることが示唆された。また、開胸・開腹術後の早期離床に関する先行研究から、医療者が患者および離床阻害要因に関する知識不足により離床が遅延していることが示唆された。文献レビューによりシミュレーショントレーニングにおいて学生の強化すべき知識と効果的なトレーニング方法について整理することができた。既にICUで実習を行った学生の実習記録から、学生が病棟実習において経験するフィジカルアセスメントとの相違点を明らかにし、リアルタイムで求められるフィジカルアセスメントについて整理している。文献レビュー結果および実習記録分析結果から得られた内容を統合することにより、シミュレーション内容を焦点化し、トレーニング方法の検討へと進める予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K10823
ID情報
  • 課題番号 : 19K10823
  • 体系的課題番号 : JP19K10823