2016年4月5日
末梢静脈カテーテル管理におけるイベント交換の費用最小化分析
日本環境感染学会誌
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- 巻
- 31
- 号
- 1
- 開始ページ
- 17
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.4058/jsei.31.17
- 出版者・発行元
- (一社)日本環境感染学会
米国疾病予防管理センター(CDC)ガイドラインは、末梢静脈カテーテルを72〜96時間ごとに刺し替える方法(定期交換)を推奨しているが、近年の研究では、臨床的に刺し替えざるを得ないイベント(静脈炎等)が生じた場合だけ刺し替える方法(イベント交換)の安全性が示された。本研究では、「イベント交換」が導入された一施設でヒストリカルコントロールを用いた後ろ向き調査を行い、イベント交換の安全性を確認したうえで費用効果を検証した。末梢静脈カテーテル関連サーベイランス記録と診療録より、患者属性とイベント発生率を調査した。費用は、輸液療法1回あたりの材料費、人件費、廃棄費を算出した。導入後1ヵ月を除く前後2ヵ月間のイベント(血流感染、静脈炎、血管外漏出、閉塞)の発生率とカテーテル刺し替えにかかる費用を比較した。末梢静脈カテーテルを「定期交換」から「イベント交換」に変更してもイベント発生率に有意な上昇はなかった。費用最小化分析の結果、「定期交換」を止め、「イベント交換」を導入したことによる増分費用は、輸液療法1回あたり-268円であった。(著者抄録)
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.4058/jsei.31.17
- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 医療関連感染サーベイランスの活用による感染防止ケアの探索
- ID情報
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- DOI : 10.4058/jsei.31.17
- ISSN : 1883-2407
- ISSN : 1882-532X
- 医中誌Web ID : 2016166207
- SCOPUS ID : 85042894572