2011年3月
回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中患者の入院早期のADL得点変化と10週間後歩行状態回復との関連 入院時病棟内歩行ができない患者を対象として
厚生の指標
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- 巻
- 58
- 号
- 3
- 開始ページ
- 23
- 終了ページ
- 31
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一財)厚生労働統計協会
目的 本研究の目的は,回復期リハビリ病棟に入院した脳卒中患者の入院から2週目までのADL得点の変化と,入院から10週間後の歩行状態の回復との関連を明らかにすることである。方法 2施設の入院患者のうち入院時に歩行できなかった脳卒中患者136人を対象とし,入院から2週間後のFIM(Functional Independence Measure)得点の変化と,入院から10週間後の歩行状態の判定を行った。入院時FIM得点,年齢,下肢BRS得点,発症から回復期リハビリ病棟入院までの期間の4因子を制御した多重ロジスティック回帰分析を行った。結果 入院から2週間の更衣上半身FIM得点変化(OR:2.810,95%CI:1.242-7.448),入院時FIM得点(OR:1.085,95%CI:1.051-1.129),下肢BRS得点(OR:2.791,95%CI:1.661-5.140)が10週間後の歩行状態の回復に有意な因子であった。結論 上半身の更衣に関するADL回復への看護介入が,入院10週間後の歩行状態の回復に有用である可能性が示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0452-6104
- 医中誌Web ID : 2011194298