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先端量子ビーム計測技術向け汎用データ解析ソフトウェア2DMATの開発〜2次元物質研究の新展開〜
07/29
鳥取大学工学部機械物理系学科・同大学同学部先進機械電子システム研究センターの星健夫准教授(兼任:高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所 客員准教授)、同大学大学院博士前期(修士)課程の岩本晴道氏・一ノ瀬颯人氏、東京大学物性研究所の本山裕一特任研究員・吉見一慶特任研究員、KEK物質構造科学研究所 低速陽電子(注1)実験施設(SPF= Slow Positron Facility)の望月出海助教の共同研究グループは、先端計測技術向けのデータ駆動科学を活用した汎用データ解析ソフトウェア2DMAT(ツーディーマット)を開発しました。本ソフトはWEB上で公開(https://www.pasums.issp.u-tokyo.ac.jp/2dmat/)されており、誰でも無償で利用できます。本ソフトの主な解析対象は、2次元物質(注2)の構造です。2次元物質は、3次元物質とは異なる低次...
画期的な水分解光触媒の理論的提案:リン化ホウ素の単原子層膜
06/20
化石燃料や原子力エネルギーに代わる、クリーンでサスティナブルなエネルギー資源として、水分解光触媒を用いた水素生成が注目されています。光触媒とは、光を当てるだけで、水を水素と酸素に分解することのできる物質です。光触媒を用いた水素生成システムは、太陽電池や風力発電などと電気分解を結合したシステムよりも、はるかにシンプルで、安価であり、そして、大規模な展開が容易です。しかし、現状では、光触媒による水素生成は、エネルギー効率が良くありません。 東京都立産業技術高等専門学校の鈴木達夫准教授は、HSE06汎関数を用いた大規模かつ高精度な密度汎関数計算を実施することで、安定な高効率の光触媒として、リン化ホウ素(boron phosphide)の単原子層膜が有力であることを発見しました。リン化ホウ素の単原子層膜は、約1.4eVのエネルギーギャップの直接遷移型半導体であり、約890nm未満の波長の太...
新型コロナウイルスの新たな細胞侵入経路とその阻害薬の発見 ~COVID-19の複雑な病態解明・治療薬開発に期待~
06/16
1.発表者:
山本 瑞生 (東京大学医科学研究所 附属アジア感染症研究拠点 特任講師)
合田 仁 (東京大学医科学研究所 附属アジア感染症研究拠点 特任准教授)
越川 直彦 (東京工業大学生命理工学院 健康医療科学分野 教授)
清木 元治 (東京大学名誉教授)
仙波 憲太郎(早稲田大学先進理工学部 生命医科学科 教授)
秋山 徹 (東京大学定量生命科学研究所 分子情報研究分野 特任教授)
川口 寧 (東京大学医科学研究所 附属アジア感染症研究拠点 拠点長/
感染・免疫部門 ウイルス病態制御分野 教授)
井上 純一郎(東京大学名誉教授、特命教授)
2.発表のポイント:
◆ 新型コロナウイルスが、メタロプロテアーゼ(注1)というタンパク質分解酵素を利用して細胞に感染することを明らかにするとともに、安全性が確認されている複数の薬剤がこの感染を効果的に阻害することを見出した。
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研究情報基盤サービスresearchmapの研究開発で文部科学大臣表彰・科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞
05/16
文部科学省が4月8日(金)に発表した「令和4年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、「研究者の業績管理を効率化する研究情報基盤サービスの振興」の業績により、新井紀子 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII教授)、舛川竜治(NII特任研究員)、宮下洋( ユニアデックス株式会社)によるグループが「科学技術賞(科学技術振興部門)」を受賞しました。
新井教授らのチームは、日本の科学技術学術情報を機械可読な構造化された情報として、研究者・大学のみならず広く世界に発信するプラットフォームResearchmapを他国に先駆けて2009年に提供を開始しました。その後2011年に研究者情報登録の効率化による情報の有用性や利用者の利便性を向上するため、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が開発・提供してきたReaDと統合しresearchmapとして本格運用が始まりました。202...
電流中の“スピン”の制御により水電解の効率化を実現
05/02
~水素エネルギーによる持続可能な社会へ大きく貢献~
京都大学 大学院工学研究科の須田 理行 准教授、辺 智芸 同博士課程学生、筒井 祐介 同助教、関 修平 同教授、加藤 研一 同助教、生越 友樹 同教授らの研究グループは、二硫化モリブデン(MoS2)と呼ばれる層状化合物の層間にキラル分子を挿入した新奇な化合物である「キラルMoS2」が、電流中のスピンの向きを同方向に揃える性質を持つことを明らかにしました。また、同化合物を水の電気分解(水電解)における電極材料として用いると、スピンの向きが揃った電流の効果によって、酸素発生効率が大きく向上することを見いだしました。
電流を担う電子の1つ1つは、スピンと呼ばれるミクロな磁石としての性質を持っていますが、通常はそれぞれのスピンの向きがバラバラなために磁石としての性質は全体として打ち消しあってしまい、電流中のこのミクロな性質が電気化学反応...
量子コンピューターの演算素子「2量子ビットゲート」で世界最速を達成 分子科研の大森教授ら
08/15
次世代の超高速計算機「量子コンピューター」の根幹となる演算素子「2量子ビットゲート」で世界最速を達成した、と分子科学研究所(愛知県岡崎市)の大森賢治教授らの研究グループが発表した。2量子ビットゲートは、情報単位である「 […]
うつ病を霊長類に発症させ研究、「内側前頭皮質」関与が明らかに 東北大
08/12
ヒトと同じ霊長類であるサルの脳活動を制御し、人為的にうつ病を発症させることに成功した。東北大学などの研究グループが発表した。サルを実験に用いることで、うつ病の詳しい仕組みの解明や、創薬など治療法の研究に役立つと期待され […]
障がい者の埋もれた能力を掘り起こそう【ダイバーシティーで目指すもの】
08/10
日本には900万人を超える障がい者が居住している。障がい者は保護されるべきだという考えから、今は、共生を目指す社会に変わりつつある。共生を促進するためITを利用したマッチングサービスなども始まり、障がい者のポテンシャル […]
どんな新型コロナ変異株の抗体量も血液1滴で判定 理研、8分で分かる自動測定システムを開発
08/09
新型コロナウイルスのさまざまな変異株に対する抗体の量を1滴の血液から8分で測定できるシステムを開発した、と理化学研究所(理研)などの研究グループが発表した。次々と新たな変異株が登場してもワクチン接種の効果がその場で分か […]
気温変化大きいほど絶滅は大規模に “六大絶滅”には至らぬと予測、東北大
08/08
過去5億年間に5回起きた生物の大量絶滅などでは、気温の変化が大きいほど絶滅の規模も大きかったことが分かった、と東北大学の研究者が発表した。気温と他の環境変化が同調するならば、現在進んでいる動物の絶滅は、将来的に大量絶滅 […]