核不拡散・核セキュリティ用アクティブ中性子NDA装置の開発,7-3; 即発ガンマ線分析法(PGA)による測定
日本原子力学会2022年春の年会
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- 開催年月日
- 2022年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 神戸(online)
- 国・地域
- 日本
原子力機構では、欧州委員会-共同研究センター(EC-JRC)との共同研究により、従来の非破壊測定(NDA)技術を適用できない高線量核燃料物質の非破壊測定技術開発を実施している。本研究開発では、小型中性子源を用いた複数のアクティブ中性子NDA技術(ダイアウェイ時間差分析法(DDA),中性子共鳴透過分析法(NRTA),即発$\gamma$線分析法(PGA),中性子共鳴捕獲$\gamma$線分析法(NRCA)及び、遅発$\gamma$線分析法(DGA))を組み合わせ、それぞれの特長を生かすことによって高線量核燃料物質に対応できる非破壊測定法の確立を目指している。このうち、PGAでは、爆発性物質の主要元素(窒素)、化学兵器の材料元素(燐,塩素,硫黄,ホウ素,ケイ素,チタン等)、及びDDA測定への妨害元素(ホウ素,塩素)の検知を目指している。本研究では、開発計画の第1フェーズで得た知見をもとにして、DDA測定の性能を低下させることなくPGA測定に干渉するガンマ線を低減したDDA-PGA部を開発し、PGAに関する性能評価を行った。本研究開発は、文部科学省「核セキュリティ強化等推進事業費補助金」事業の一部である。