2003年1月
レーザー誘起真空スパーク放電からの硬X線発生特性
Journal of Applied Physics
- ,
- 巻
- 93
- 号
- 12
- 開始ページ
- 9477
- 終了ページ
- 9482
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1063/1.1572546
レーザー誘起真空スパーク放電における硬X線発生に関する実験研究を行った。スパーク放電は、間隔1cmのピン電極の陽極側にレーザー光を照射し予備電離金プラズマを生成させマルクス電源により高電圧パルスを印加してX線を発生させるものである。充電電圧150kVでレーザープラズマ生成と同時に放電を開始させたところ、高い強度(~10mR/パルス)の硬X線パルスが観測された。そのX線パルスは、パルス前半に現れる約20nsの短いパルスと後半に現れる長い400nsのパルスで構成されていることがわかった。それらの実効X線素子光子エネルギーは、それぞれ150と80keV程度であった。この放電によるX線発生特性は、放電電圧,入射レーザーエネルギー、及び放電とレーザー光入射のタイミングに大きく依存した。これらの結果をもとにX線発生のメカニズムに関する考察を行った。
- ID情報
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- DOI : 10.1063/1.1572546
- ISSN : 0021-8979