2007年10月
3Dレーザースキャナーを用いた坑壁地質観察の効率化; 瑞浪超深地層研究所における適用事例
日本応用地質学会平成19年度研究発表会講演論文集
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- 巻
- 19
- 号
- 開始ページ
- 211
- 終了ページ
- 212
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本応用地質学会
日本原子力研究開発機構が岐阜県瑞浪市で実施している瑞浪超深地層研究所(以下、「研究所」という)研究坑道掘削工事においては、坑壁地質観察を効率的かつ高品質で実施するため、3Dレーザースキャナー(以下、「3D-LS」という)による計測を導入している。これまでに研究所の立坑の深度170m以浅に分布する堆積岩を対象とした計測を実施し、3D-LSにより取得した受光強度画像の画像処理を行った結果、砂岩系と泥岩系の岩相区分を客観的かつ定量的に行えることを確認している。本研究では堆積岩と並んで代表的な岩種の一つである花崗岩を対象として、3D-LSの受光強度特性に着目した坑壁岩盤の区分を試みた。また、3D-LSにより取得したデータのもう一つの活用事例として、3次元座標を利用した割れ目の走向・傾斜の算出を試みた。その結果、これらの手法の適用可能性を確認することができた。今後はこれらの手法を坑壁地質観察作業に取り入れ、作業のさらなる効率化を目指していきたい。
- リンク情報
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 110006482085
- CiNii Books ID : AN10522065