基本情報

所属
京都大学 ヒト行動進化研究センター 教授
学位
理学博士(九州大学)

J-GLOBAL ID
200901018535511610
researchmap会員ID
1000162507

ヒトへの進化の観点から、遺伝子およびゲノムに関して、構造や機
能の変化の研究を行っています。
 
主な対象は、
 類人猿(チンパンジー、ゴリラ、テナガザルなど)
 旧世界ザル(アカゲザル、マントヒヒ、ミドリザルなど)
 新世界ザル(マーモセット、リスザル、ヨザルなど)
です。必要に応じ、
 モデル生物(マウス・ニワトリ・メダカなど)
 野生動物(タヌキ・カラスなど)
も、調べます。
 
最近の個別の研究テーマは、
 
◆ヒトの染色体◆
 ヒト・チンパンジー・ボノボ・ゴリラの共通祖先には、染色体
 端部に大きな反復配列があった。ヒトのみで、これが消失した。
→ヒトでなぜ消えたのか?
 
◆夜行性◆
 中南米の森に棲むヨザル(夜猿)は、昼行性から夜行性に移行
 した。移行に伴い、視細胞の中に微小レンズを獲得し、夜間視
 力が向上した。
→獲得はどのような経過で進行したか?
→他の霊長類(たとえばヒト)でもこれが起こり得るか?
 
◆レトロウイルス◆
 カンガルーで、内在性レトロウイルスが縦列に多数つながって、
 大規模反復配列を形成している。
→哺乳類全般で(たとえばヒトでも)これは起こり得るか?
→ヨザルの微小レンズの形成にこの機構が作用したのではないか?
 
◆都市への適応◆
 タヌキの自然集団で、白い体色をもたらす変異遺伝子(生存に
 不利となる面が多いはず)が広域に拡散している。
→タヌキでは都市環境への適応(建造物をねぐらに利用、余剰食
 物から採餌、など)が進み、これがタヌキ個体間の生存競争を
 緩和しているのか?


論文

  80

講演・口頭発表等

  33

MISC

  25

共同研究・競争的資金等の研究課題

  25