1998年1月
蒸気発生器二次側冷却により一次系減圧と受動的長期炉心冷却を行う次世代炉の熱水力特性
Nucl. Eng. Des.
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- 巻
- 185
- 号
- 1
- 開始ページ
- 83
- 終了ページ
- 96
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/S0029-5493(98)00231-3
PWRの冷却材喪失事故に対する新型安全系を検討するためROSA-V/LSTF装置を用いて総合実験を行った。検討した安全系は、次世代炉の安全系として検討されている二次側減圧系(SADS)や重力注入系(GDIS)などである。実験によりこのような安全系の特徴的な現象として、自然循環冷却による一次系減圧、蒸気発生器伝熱管群における非一様流動、安全注入水中の溶存ガスの蓄積、対向流制限による水の蓄積、GDIS動作を伴う長期的炉心冷却等が示された。これらの挙動に関するRELAP5/MOD3コードの予測性能を評価した結果、本コードは非一様流動挙動を考慮できないために、1MPa以下の圧力で減圧率を過大評価し、自然循環流量が過度に振動的に予測することが分かった。
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- DOI : 10.1016/S0029-5493(98)00231-3
- ISSN : 0029-5493