2011年3月10日
日本の気候系を軸とする教育学部生への教科横断的授業について(「くらしと環境」における多彩な季節感を接点とした取り組み)
岡山大学教師教育開発センター紀要
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- 巻
- 号
- 1
- 開始ページ
- 9
- 終了ページ
- 27
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.18926/CTED/44373
- 出版者・発行元
- 岡山大学教師教育開発センター
教育学部生を対象とする教科横断的な科目『くらしと環境』の集中講義を,「多彩な季節感を育む日本の気象・気候系の特徴を理解し,それに関連した音楽や絵画等の内容との学際的繋がりを考える」というテーマで行った。日本の気象・気候系に関して,モンスーンの影響を受けた梅雨や秋雨の降水環境を含む六季のサイクルを具体的に強調するとともに,秋から真冬,真冬から春への遷移期である11月頃や2月後半〜3月前半に,独特な特徴を示して現れる『中間の季節』の存在にも注目させた。それらを踏まえて,唱歌に歌われている内容と季節やその移り変わりに関する事象や気象・気候の特徴との関わりを考える活動を行った。特に,『おぼろ月夜』で歌われている春の情景を踏まえて,「オリジナルストーリー」を作成する活動も行った。また近世・近代の日本画に表された季節感を鑑賞する活動と,抽象画のような色彩の組み合わせによって微妙な季節感を表現する活動も行った。更に本稿では,講義や簡単なデータ分析作業,創作活動の結果について,学生のレポート課題の記載内容や作品に基づく分析も行った。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.18926/CTED/44373
- ISSN : 2186-1323
- CiNii Articles ID : 120002835647