共同研究・競争的資金等の研究課題

2011年 - 2012年

DNA自己組織化を利用したナノ配線技術の創出

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究  挑戦的萌芽研究

課題番号
23651129
体系的課題番号
JP23651129
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

本研究では,金属ナノ物質とDNAとの複合体を用いて,DNAの自己組織化能を利用して所望のレイアウトに並べて回路形成する技術の確立を目指して研究を行った。我々は,AuNP上の正反対の「極」の位置だけにDNAが導入された二価型DNA/AuNP結合体を調製した。互いに相補的なDNA鎖を有する二種類の結合体を混合することにより,線状にAuNPが連なった一次元AuNP連鎖の形成を確認した。さらに直線性の高いAuNP連鎖を構築することを目的として, T-motifおよびDX(ダブルクロスオーバー)モチーフを使用して,梯子状に二列のDNA二重鎖でAuNPを挟み込む形の組織体を設計した。その結果,非常に高い直線性を有する組織体が構築できることを確認した。さらに,四叉路構造を形成するHolliday junctionを組むように設計した四種類の二価型DNA/AuNP結合体を混合した場合には,正方形格子状に金ナノ粒子が二次元配列化した構造が形成可能であることも確認した。

リンク情報
Kaken Url
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-23651129/23651129seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-23651129
ID情報
  • 課題番号 : 23651129
  • 体系的課題番号 : JP23651129