基本情報

所属
大阪大学 大学院人文学研究科 准教授 (2022年10月~)
学位
PhD (Linguistics)(2019年12月 Georgetown University)
修士(学術)(2014年3月 東京大学)
学士(教養)(2012年3月 東京大学)

ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-6895-7189
J-GLOBAL ID
202001019889378068
researchmap会員ID
R000001683

外部リンク

私の研究の主軸は、定量的データ分析と様々な定性的な理論分析の「融合」です。大規模なコーパスやウェブを使った大規模な言語実験で得られたデータを、デジタルヒューマニティーズ的視点から解析し、その結果が理論言語学においてどのような意味を持つのかを論じるという、量的視点と質的視点の統合を一貫して目指してきました。

もう少し具体的にお伝えしたいと思います。

まず、理論言語学の背景についてですが、これまでの研究対象の中心は、丁寧語でした。日本語の研究者の方だけでなく、パンジャーブ語の共同研究者の方々と共に、世界の敬語と日本語の比較対象などを行ってきました。これは、博士論文の対象が、日本語の丁寧語の理論的分析だったことに端を発しています。ですが、尊敬語、謙譲語、適用形、複合動詞、補文標識、疑問文、条件文、認識的モーダルといった幅広い言語現象についても、研究を行っておりまして、とりわけある言語表現の共時的な変異や、通時的な変化については、敬語に限らず、とても強い興味を持っています。

次に、量的分析の背景についてですが、大阪大学の人文学研究科では、理論言語学の研究者とデジタルヒューマニティーズの研究者が同居する講座に配属させていただき、研究と教育に力を注いでいます(阪大では、文系の大学院の学生さんを対象に言語統計学A/Bを教えています)。とりわけ、言語変化について、状態空間モデルを用いた研究をこれからも発信・発展させていきたいと思っています。

言語現象に、統計モデリングの手法を用いてアプローチしていく研究者は、まだなかなか少ないと思いますので、ご興味を持っていただけた方はぜひご連絡いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


学歴

  4

委員歴

  1

主要な論文

  11

書籍等出版物

  2

主要な講演・口頭発表等

  62

担当経験のある科目(授業)

  19

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3

主要な社会貢献活動

  4