基本情報

所属
名古屋外国語大学 世界教養学部 教授
学位
博士(学術)(東京大学(総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論))
修士(学術)(東京大学(総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論))
学士(文学)(東京大学(文学部思想文化学科美学芸術学))

研究者番号
90583170
ORCID iD
 https://orcid.org/0000-0002-6298-4303
J-GLOBAL ID
201101074944090142
researchmap会員ID
6000028058

外部リンク

専門: スラヴ・中東欧研究(ポーランド文学)、表象文化論、ホロコースト研究

関心対象は、辺境性、現在の体系のなかで主流にならないもの、ならなかったものの再考。

1.20世紀初頭リヴィウ周辺(旧オーストリア領ガリツィア、現在ウクライナ西部国境地帯)の辺境的なモダニズム・前衛とその系譜、展開をジャンル横断的(文学/美術)に研究しています。戦後、ウクライナ領に入ったため、1990年代までポーランド研究とウクライナ研究のはざまで空隙となり、忘却されつつあった同地・同時代の文学、美術の動きを、世界的な20世紀モダニズムの網目のなかに配置しなおすことを狙いとしています。

1-1.ディアスポラの言語イディッシュ文学・ユダヤ文化ネットワーク、共産主義ネットワーク

ブルーノ・シュルツ(作家、画家)、デボラ・フォーゲル(イディッシュ語とポーランド語のバイリンガル詩人、作家)、ブルーノ・ヤシェンスキ(ポーランド語詩人、ロシア語作家)の研究を日、英、ポ語で発表。

1-2.20世紀アヴァンギャルドのうち、男性アーティストのパートナーの影で、かつ、ユダヤ系や第二次世界大戦前後の移民によって、美術史・文学史のなかで忘れられてきた中欧、特にポーランドの20世紀初頭アヴァンギャルドの女性アーティストについて再考する研究を起案中。

現在、2010年代以降発見されたシュルツの日本語未紹介のエッセイやイラストを翻訳し、解説を加えた書籍を日本語で刊行すべく準備中です。アール・ヌーヴォーの画家E.M.リリエンのほか、イディッシュ語プロレタリアート詩人ローゼンフェルトにも触れ、辺境とされた20世紀初頭のリヴィウを世界的文化的ネットワークのなかに再提示するものです。

ポーランドで刊行されているブルーノ・シュルツの研究誌『Schulz/Forum』編集委員(2012年~)。

2.ポーランドにおけるホロコーストの記憶と表象の問題の展開として、ホロコースト期のゲットーの写真について、USホロコースト記念博物館などのコレクション調査を継続し、カラー写真とステレオスコープ写真の分析を進めています。

2-1.1980年代以降に「発見」されるまで私蔵されてたナチ側カラー写真について、カラースライドというメディアに注目し、写真に表象された出来事の認識とメディアとの相互関係を考えています。

2-2.これらの戦時写真を戦前のアヴァンギャルドの流れで再考しています。

 

3. 日本におけるホロコーストの受容をその他の戦争の記憶との比較のなかで、歴史修正主義の傾向とのかかわりの中で読み解く研究も継続しています(『ホロコーストとヒロシマ――ポーランドと日本におけるホロコーストの記憶』みすず書房、2021年)。

ホロコーストの歴史修正主義的利用、ユダヤ人を救った「正義の人」をめぐる言説、「10月7日」以降は、政治言説としての「反ユダヤ主義」の定義(IHRA反ユダヤ主義定義試案、JDA、ネクサス文書)についてもまとめました(「資料公開」、academia.edu)。

4.ポーランドにおける「ヨーロッパ」概念の変遷について、1920年代のポーランド文学における黄禍論ブーム(そこから、黄禍論と反ユダヤ言説という二つのレイシズム言説の関係)、2004年EU加盟時の「中欧」をめぐる議論、等々、現在も引き続き注視しています。

5.このほか、日本の大都市/地方の関係性、地域の歴史をめぐる記憶、証言、それを語る言語・方言にも関心を広げています。アイヌと文学、水俣、秋田県八郎潟干拓、など。

論文は、 academia.edu、researchgate等にアップしています。


主要な経歴

  14

主要な論文

  36

主要な書籍等出版物

  36

主要な講演・口頭発表等

  62

主要な所属学協会

  3

共同研究・競争的資金等の研究課題

  18

主要な学術貢献活動

  3