Apr, 2021 - Mar, 2024
ゲーム障害の脳病態解明および診断・治療マーカーの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
- Grant number
- 21K07477
- Japan Grant Number (JGN)
- JP21K07477
- Grant amount
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- (Total)
- 4,160,000 Japanese Yen
- (Direct funding)
- 3,200,000 Japanese Yen
- (Indirect funding)
- 960,000 Japanese Yen
ゲーム障害患者9名、健常対照群2名の脳磁図検査を施行し、作成したCue刺激課題で目的とした脳活動を捉えることができるか検討を行った。また、ゲーム障害患者のうち1名はグループセラピーの前後で測定を行った。これまでに解析したデータでは、cue条件において、120msecに大きな反応があることは共通しており、cue条件で両側紡錘状回の強い反応を認めた。両側側頭極に近い下側頭回や中側頭回でも,わずかに部位や反応強度はは異なるものの,cue条件でもbase条件でも反応を認 めた。下および中側頭回ではcold-executive functionに関するメタ解析で対照群に比してIGD群で強い活動性を認めており(Yao, Y. W. and Fang, X. Y., 2017),先行研究の結果を今回作成した課題により追認できる可能性が示唆された。グループセラピーの前後に脳磁図測定を行ったケースにおいては、1回目と2回目の測定を比較すると、cue条件下では100ms付近で後頭回と楔状回における活動低下、150ms付近では海馬傍回での活動低下、200msでは側頭回、海馬傍回における活動低下を認めた。ギャンブル依存の患者においてはcue刺激により海馬傍回の活動が増加(Crockford, 2005)、インターネットゲームをより長く遊んだ被験者は渇望に関連する眼窩前頭部の活動がより大きくなる(Han, 2011)といった報告もある。今後、症例数を増やしていき、治療による脳磁図の変化と臨床所見に関連があるのか、一般健常群と比較して有意な差があるかを明らかにしていきたい。本研究で開発した cue刺激課題および実験系を用いて,IGD患者対象研究,グループ心理療法の効果判定研究などにつなげたいと考えている。
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- ID information
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- Grant number : 21K07477
- Japan Grant Number (JGN) : JP21K07477