論文

査読有り 最終著者
2017年

2015 年夏季に琵琶湖北西岸で捕獲された魚食性 絶滅危惧魚種ハス(Opsariichthys uncirostris uncirostris) の空腸率と体型について

伊豆沼・内沼研究報告
  • 今村 彰生
  • ,
  • 橋本 果穂
  • ,
  • 丸山 敦

11
開始ページ
29
終了ページ
40
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.20745/izu.11.0_29
出版者・発行元
公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団

<p>近年の琵琶湖での漁獲減少が著しい魚食性の在来魚ハス(絶滅危惧II 類)を,夏期の琵琶湖北湖沿岸において刺網によって捕獲調査した.オス51 個体,メス14 個体が捕獲され,性比はオスに偏った.メスでは捕獲した全個体の腸管が空であった.雌雄あわせた捕獲個体の空腸率は0.83 であり,季節を問わず空腸率が0.5 を下回る1963 年の琵琶湖での報告とは大きく異なった.体長–体重曲線による分析においても,データ数は不十分ながら,食物不足の可能性を示す負のアロメトリー成長がメスで示唆された.本研究でのデータ数はやや少ないため,生活史全体および繁殖期と非繁殖期を通じたハスの個体群構造およびその動態などを詳細に調査し,漁獲減少との関連を検証することが急務であると考えられる.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20745/izu.11.0_29
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006199866
ID情報
  • DOI : 10.20745/izu.11.0_29
  • CiNii Articles ID : 130006199866

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