2018年4月 - 2021年3月
球脊髄性筋萎縮症に対する骨格筋トランスポーターを標的とした治療法開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
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- 課題番号
- 18K07497
- 配分額
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- (総額)
- 4,420,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 1,020,000円
本研究の目的は、球脊髄性筋萎縮症(SBMA)患者の、骨格筋内クレアチン取り込み障害を促進することによる病態改善をめざした新規治療法開発である。変異AR蛋白質がクレアチントランスポーターSLC6A8遺伝子の転写を障害し、骨格筋クレアチン取り込みを障害しているという研究結果に基づき、SLC6A8蛋白質発現上昇に寄与する化合物を、化合物ライブラリを用いたスクリーニングにより探索し、患者fibroblastおよびiPSから誘導した骨格筋細胞を用いて検証を行い、治療薬候補となる化合物を同定、モデル動物を用いた前臨床試験を施行するものである。
平成30年度では、クレアチントランスポーターSLC6A8を標的とした既存薬スクリーニングを行い、SLC6A8の転写活性および蛋白質発現を上昇させるヒット化合物を同定した。はじめに、pNL2.2(NlucP/Hygro) vectorにSLC6A8のプロモーターを挿入し、マウス骨格筋細胞株であるC2C12およびSBMA細胞モデルに導入、SLC6A8プロモーター安定発現株を作成した。そして、2%馬血清を用いて分化させたこれらの細胞株に化合物ライブラリを作用させた。化合物ライブラリについては、名古屋大学創薬科学研究科より提供を受けた35種類の化合物、第一三共株式会社のTaNeDSプログラムより供与を受けた48種類の化合物(うち3化合物がDMSO)を用いた。SLC6A8のプロモーター活性を上昇させるような化合物をNano-Glo Luciferase assay systemを用いて、1nMから100μMの濃度でルシフェラーゼアッセイを行った。さらにSBMA細胞モデルに対して化合物を投与し細胞活性の測定(WSTアッセイ)を行った。ルシフェラーゼ活性が高値であった化合物を用いてRT-PCRで検証を行い、5化合物に注目した。
平成30年度では、クレアチントランスポーターSLC6A8を標的とした既存薬スクリーニングを行い、SLC6A8の転写活性および蛋白質発現を上昇させるヒット化合物を同定した。はじめに、pNL2.2(NlucP/Hygro) vectorにSLC6A8のプロモーターを挿入し、マウス骨格筋細胞株であるC2C12およびSBMA細胞モデルに導入、SLC6A8プロモーター安定発現株を作成した。そして、2%馬血清を用いて分化させたこれらの細胞株に化合物ライブラリを作用させた。化合物ライブラリについては、名古屋大学創薬科学研究科より提供を受けた35種類の化合物、第一三共株式会社のTaNeDSプログラムより供与を受けた48種類の化合物(うち3化合物がDMSO)を用いた。SLC6A8のプロモーター活性を上昇させるような化合物をNano-Glo Luciferase assay systemを用いて、1nMから100μMの濃度でルシフェラーゼアッセイを行った。さらにSBMA細胞モデルに対して化合物を投与し細胞活性の測定(WSTアッセイ)を行った。ルシフェラーゼ活性が高値であった化合物を用いてRT-PCRで検証を行い、5化合物に注目した。