Papers

2015

大学新入生における腎機能の検討

CAMPUS HEALTH
  • 古賀 光他

Volume
52
Number
1
First page
258
Last page
260
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
(公社)全国大学保健管理協会

平成26年度に本学の入学時健診を受けた学生のうち採血の同意が得られ実施した2206名(男子1272名、女子934名)を対象としてeGFRを含む腎機能測定を行い、若年者においてCKDやその予備軍がどの程度存在するのか、また、早期からの予防対策にはどのような視点が重要かを明らかにするための検討を行った。腎機能測定の結果、eGFRが90ml/min/1.73m2未満の者は男子110名(8.6%)、女子46名(4.9%)であった。血清クレアチニンが1.0mg/dl以上は男子39名(3.1%)で、女子にはいなかった。簡易クレアチニンクリアランスが100ml/min未満は男子59名(4.6%)、女子83名(8.9%)であった。腎関連以外の検査値とeGFRとの関係について検討するため、eGFR値を層別化して比較したところ、男女ともeGFRの低下に伴い[BMI][尿酸(UA)]が漸増する傾向を示し、男子では[LDL-コレステロール(LDL-C)]も漸増する傾向を示した。このことから、将来のCDK患者を減らすためには[BMI][UA][LDL-C]高値の若者に対して早期から指導・介入を行うことが重要な可能性が示唆された。

ID information
  • ISSN : 1341-4313
  • eISSN : 2432-9460
  • Ichushi Web ID : 2015234486

Export
BibTeX RIS