共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

子ども虐待予防:妊娠期の父親支援ニーズに立脚した日本版BPPの実証的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K11127
体系的課題番号
JP20K11127
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究は,子ども虐待予防を重視した妊娠期における父親支援ニーズを明確にして,米国のBecoming Parents Program(以下,BPP)を活用し,日本版BPPを開発し,効果を検証すること,多職種による包括的アプローチの課題を明らかにすることである。
科研会議を今年度はZOOMで5回実施し,研究の方向性を確認した。BPPの書籍を入手し著者へ連絡を取って情報交換する機会を得た。著者への連絡をとることに多くの時間を費やした。BPPの翻訳は終了しておりエクササイズの骨子・内容は抽出でき,日本版BPP案の作成を試みた。今年度中に試行ができるよう進めている。企画書は出来たため,今後は講義に用いるスライドや台本,ワークの進め方等実際に使用する教材,シナリオ作成等が必要となる。
妊娠期における父親への支援ニーズの実態を把握するため,妊娠期のパートナーをもつ父親への質問紙調査案を作成した。当初,限定された市町村への配布を予定していたが,A県全体で配布できるように研究計画を修正した。またA市内近隣の地区で父親が育児に困っている状況を把握するために父親を対象にインタビューを検討し実施した。地区の特徴から外国籍の父親を対象に日本における子育ての現状及び実態,ニーズ等を質的記述的に把握することができた。米国のBPPの視察調査は,コロナ禍の影響により研究計画を変更せざるを得なかった。文献検討およびBPPの書籍を翻訳し結果を得た。
以上の研究計画については研究者所属の倫理審査委員会へ申請中である。倫理審査の承認を得た後,質問紙調査を実施する。その後,教室企画案に基づき,教室開催に向けて教材づくり,参加者のリクルート等を行い教室を実際に試行する予定である。教室試行前後には参加者に対してアンケート調査も実施する。教室を実際に試行した後は,学会等でのワークショップも企画している。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K11127
ID情報
  • 課題番号 : 20K11127
  • 体系的課題番号 : JP20K11127

この研究課題の成果一覧

論文

  2

講演・口頭発表等

  2