使用済み燃料プールの事故時の安全性向上に関する研究,24; 定常熱伝達解析に基づくSFP内燃料温度のデータベース作成
日本原子力学会2018年秋の大会
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- 開催年月日
- 2018年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 岡山
- 国・地域
- 日本
沸騰水型軽水炉(BWR)の使用済み燃料プール(SFP)の水位が低下した際の燃料ラック内使用済燃料被覆管の最高温度の概略値を推定できるよう、ベース温度とラック配置・構造、崩壊熱分布に係る感度を、これまでに開発した3次元定常熱伝達解析手法を用いて評価した。その結果、隣接ラック間間隙は3cm以下で急激に冷却能力が低下すること、ラック下部の冷却材流入孔径は通常の範囲では被覆管最高温度への影響があまり大きくないこと等が明らかになった。また、ラック内崩壊熱分布の影響は大きいが、詳細な分布構造にはあまり依存せず、崩壊熱が全体的にラック外周寄りであるほど被覆管最高温度が低下する、などの感度が得られた。これらをベース評価の結果と組み合わせることで被覆管温度を推定可能となった。