講演・口頭発表等

国際会議

SiO$_{2(aq)}$, HSiO$_{3}$$^{-}$およびSiO$_{3}$$^{2-}$の熱力学特性

29th Goldschmidt Conference (Goldschmidt 2019)
  • Walker C.*
  • ,
  • 安楽 総太郎
  • ,
  • 小田 治恵
  • ,
  • 三ツ井 誠一郎
  • ,
  • 三原 守弘

開催年月日
2019年8月
記述言語
英語
会議種別
国・地域
スペイン

SiO$_{2(aq)}$, HSiO$_{3}$$^{-}$及びSiO$_{3}$$^{2-}$の熱力学特性は、それぞれの生成反応の平衡定数({\it K})から求めることができる。しかしながらこれら化学種の{\it K}について、SiO$_{2(aq)}$は石英の不正確な溶解度データに基づいている、HSiO$_{3}$$^{-}$はイオン強度ゼロへの外挿がなされていない、SiO$_{3}$$^{2-}$は13を超える高pHの溶液でのみ優勢となるため通常は考慮されない、といった問題がこれまであった。本研究では、石英と水のデータを基準として用いて、上記3つの化学種の{\it K}値の修正値を算出し、得られた{\it K}値からそれぞれの熱力学特性、及び改良型Helgeson-Kirkham-Flowers状態式(r-H-K-F EoS)のパラメータを求めた。これらの特性とパラメータは、ケイ素を含有する他の溶存化学種/錯体の熱力学特性及びr-H-K-F EoSのパラメータ、放射性廃棄物の地層処分に関連するセメント系材料, 粘土材料, ゼオライト, 造岩鉱物の熱力学特性の導出、ならびに地下水組成の計算に役立てることができる。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5065231