2019年6月
鉱物質混和材を使用したセメントペースト硬化体に対するセシウムおよびヨウ素の見掛けの拡散係数
原子力バックエンド研究(CD-ROM)
- ,
- ,
- 巻
- 26
- 号
- 1
- 開始ページ
- 15
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
鉱物質混和材(フライアッシュ:FA, 高炉スラグ微粉末:BFS, シリカフューム:SF)を用いた水セメント比50\%および30\%の材齢28日のセメントペースト硬化体を作製し、CsおよびIの見掛けの拡散係数(D$_{a}$)を、電子線プローブマイクロアナライザーを用いた方法により算定した。Csについては、水セメント比50\%ではBFS、水セメント比30\%ではSFの使用がD$_{a}$の低減に大きく寄与した。IのD$_{a}$の低減には、水セメント比50\%ではBFS、水セメント比30\%についてはその大きな変化は確認できなかった。SFを用いることによりCsの収着性の向上が見られ、BFSを用いることによりIの収着性が向上する傾向が確認された。これらのセメントペースト硬化体の間隙構造は、微細な間隙によって連結したものであることも確認され、SFおよびBFSの使用がD$_{a}$の低減に寄与したものと考えられた。
- ID情報
-
- ISSN : 1343-4446