講演・口頭発表等

DFNモデルの等価透水係数分布に対する最小割れ目サイズの影響

令和4年度土木学会全国大会第77回年次学術講演会
  • 石橋 正祐紀*
  • ,
  • 三好 貴子*
  • ,
  • 升元 一彦*
  • ,
  • 竹内 竜史

開催年月日
2022年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
京都
国・地域
日本

割れ目分布の不均質性を再現可能な割れ目ネットワーク(DFN)モデルは、割れ目が主な地下水等の移行経路となる岩盤の地下水流動評価に適用される。DFNモデルの構築に際しては、調査で得られる情報やモデル化・解析の目的に応じてモデル化する最小割れ目サイズ(本稿では、最小割れ目長さ;以降、Lminと示す。)を設定する必要がある。一方で、Lminの設定によって、割れ目の連結性や等価透水係数への影響が想定される。そこで、本報では、Lminの差異が等価透水係数の解析結果に与える影響について検討した。その結果、等価透水係数の差は数倍程度であるが、高等価透水係数部と低等価透水係数部での傾向が異なり、最小割れ目サイズが小さいほど、等価透水係数が高くなる傾向が確認された。一方、これらの傾向はパラメータセットの特に割れ目個々の透水量係数分布や割れ目密度により変わる可能性が推察される。よって、最小割れ目サイズの影響(不確実性)については、モデル化・解析における一つの不確実性として考慮し、必要に応じた感度解析などを併用する必要性があると考えられる。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5074306