イオン性液体を用いたウラン汚染物からのウラン回収技術の開発,1; ウラン汚染物のイオン性液体への溶解性
日本原子力学会2007年秋の大会
- 開催年月日
- 2007年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 北九州
- 国・地域
- 日本
核燃料施設から発生するウラン汚染物からウランを効率的に分離・回収する技術として、イオン性液体を反応媒体とした回収法を提案している。イオン性液体BMICl及び塩化コリン-尿素共融混合物により、使用済みNaF吸着剤及びウランで汚染された金属廃棄物の除染試験を行い、それぞれ、含有ウランのイオン性液体への溶解性,除染効果を確認した。結果として、3時間の浸漬によって、BMIClは使用済みNaF中のウランを86\%溶解した。また塩化コリン-尿素共融混合物は同じ条件で64\%のウランを溶解した。一方金属汚染物については、BMIClに3時間浸漬したところ、持ち出し基準の10分の1以下の放射能表面密度を満足した。