2009年5月
塩酸を用いた湿式法によるウラン廃棄物の処理技術の研究
Proceedings of 2nd International Conference on Sustainable Development through Nuclear Research and Education (Nuclear 2009) (CD-ROM)
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- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
ウランの製錬転換技術の開発により、約1500トンの固体ウラン廃棄物が発生しており、人形峠で保管されている。そのうちフッ化カルシウム系廃棄物は最大で20\%のウランを含有し、また使用済みNaFについては最大30\%のウランを含有している。これらは浅地中処分が可能なように、ウランを回収する必要がある。塩酸による処理の結果、CaF$_{2}$系廃棄物は塩酸に99.8\%溶解し、NaF廃棄物は100\%溶解した。また、ウランはCaF$_{2}$溶液及びNaF溶液から選択的に回収され、回収率はそれぞれ98\%及び99.7\%であった。この結果よりこれらの廃棄物は合理的に処分できることがわかった。