2014年5月
原子炉スクラム失敗および炉心冷却喪失時における高温ガス炉の受動的安定性; HTTRを用いた安全性実証試験: 反応度制御失敗および炉心冷却喪失
Nuclear Engineering and Design
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- 巻
- 271
- 号
- 開始ページ
- 379
- 終了ページ
- 387
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.nucengdes.2013.12.005
固有の安全性を持つ高温ガス炉である高温工学試験研究炉(HTTR)において、強制冷却喪失事象を模擬した安全性実証試験を実施した。本論文では冷却材流量が定格の45t/hから0t/hまで低下し、制御棒が炉心に挿入されず、原子炉出力制御系が作動しない条件における、原子炉出力9MWからの強制冷却喪失(LOFC)時の解析結果を示す。解析より緊急炉心停止系が作動しなくても、炉心の負の反応度フィードバック特性により、原子炉出力がすぐに崩壊熱レベルまで低下し、炉心構造材の高い熱容量により炉内の温度分布がゆっくり変化することを明らかにした。以上により高温ガス炉固有の安全性を示すことができた。
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- ID情報
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- DOI : 10.1016/j.nucengdes.2013.12.005
- ISSN : 0029-5493