2019年
教員養成系大学生を対象とした生物分野からの性教育の試み
日本科学教育学会研究会研究報告
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- 巻
- 33
- 号
- 5
- 開始ページ
- 53
- 終了ページ
- 56
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14935/jsser.33.5_53
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本科学教育学会
<p>日本の性教育は未だ十分とは言えず,包括的な性教育の必要性や,性に関する科学的知識の習得においては,生物分野からの性教育の有効性が示唆されている.そこで本研究では,学生が性における問題を適切な科学的知識に基づいて考える態度を身に付け,理科分野からの性教育について考えるきっかけとすることを目的に,生物分野からの性教育の講義を教員養成課程に属する学生を対象に講義を行い,講義中に使用したワークシートを回収して分析した.その結果、講義前の性教育と理科の関係の認識が強いものほど,性に関する知識の正答率が高かった.講義によって性に関する知識の正答率が上昇し,また,性教育と理科の関係の認識が強くなった.講義の感想には性教育の重要性についての記述も多く見られたことから,生物分野からの性教育は,将来教員となる学生にとって,性に関する知識の科学的視点からの理解と習得に有効であることが示唆された.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14935/jsser.33.5_53
- CiNii Articles ID : 130007652262