1987年 - 1988年
甲状腺細胞の情報伝達機構ー電気生理、PG、Ca^<2+>ーcalmodulinーとバセドウ病
日本学術振興会 科学研究費助成事業 一般研究(C)
甲状腺細胞培養を用い、甲状腺細胞分化、増殖の情報伝達機構を、電気生理、プロスタグランディン(PG)、Ca^<2+>ーカルモデュリン、cAMPから明らかにした。こういった情報伝達機構の異常から、バセドウ病の病態を明らかにした。
(1)甲状腺細胞増殖の情報伝達機構ーPI分解、IP_3産生、細胞内Ca^<2+>増加、AA放出、PG産生。ブタ培養甲状腺細胞を用い、甲状腺細胞増殖の情報伝達機構を明らかにした。EGFで刺激すると甲状腺細胞増殖がおこる。EGFはPIを分解し、IP_3産生を増加し、細胞内Ca^<2+>を増加する。またPI分解に伴い、アラキドン酸放出がおこり、PG産生が増加する。PI分解、IP_3産生、細胞内Ca^<2+>増加、アラキドン酸放出、PG産生増加は、甲状腺細胞増殖の情報伝達機構、初期シグナルとして大きな役割を果している。
(2)甲状腺細胞分化の情報伝達機構ーcAMP。ブタ培養甲状腺細胞を用い、甲状腺細胞分化の情報伝達機構を明らかにした。TSHで刺激すると、甲状腺細胞の分化がおこり、甲状腺細胞は濾脆を形成し、甲状腺ホルモンを産生する。この甲状腺細胞の分化にはcAMPが、初期シグナルとして、情報伝達に大きな役割を果していることが明らかになった。
(3)バセドウ病甲状腺の異常。PG、cAMPなどの情報伝達機構に、バセドウ甲状腺では異常があることが明らかになった。
甲状腺細胞培養を用い、甲状腺細胞増殖、分化の情報伝達機構を明らかにした。その異常として、バセドウ病病因をも明らかにした。
(1)甲状腺細胞増殖の情報伝達機構ーPI分解、IP_3産生、細胞内Ca^<2+>増加、AA放出、PG産生。ブタ培養甲状腺細胞を用い、甲状腺細胞増殖の情報伝達機構を明らかにした。EGFで刺激すると甲状腺細胞増殖がおこる。EGFはPIを分解し、IP_3産生を増加し、細胞内Ca^<2+>を増加する。またPI分解に伴い、アラキドン酸放出がおこり、PG産生が増加する。PI分解、IP_3産生、細胞内Ca^<2+>増加、アラキドン酸放出、PG産生増加は、甲状腺細胞増殖の情報伝達機構、初期シグナルとして大きな役割を果している。
(2)甲状腺細胞分化の情報伝達機構ーcAMP。ブタ培養甲状腺細胞を用い、甲状腺細胞分化の情報伝達機構を明らかにした。TSHで刺激すると、甲状腺細胞の分化がおこり、甲状腺細胞は濾脆を形成し、甲状腺ホルモンを産生する。この甲状腺細胞の分化にはcAMPが、初期シグナルとして、情報伝達に大きな役割を果していることが明らかになった。
(3)バセドウ病甲状腺の異常。PG、cAMPなどの情報伝達機構に、バセドウ甲状腺では異常があることが明らかになった。
甲状腺細胞培養を用い、甲状腺細胞増殖、分化の情報伝達機構を明らかにした。その異常として、バセドウ病病因をも明らかにした。
- ID情報
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- 課題番号 : 62570509
- 体系的番号 : JP62570509